鳳凰小屋と日本ワインについて

鳳凰小屋は、こだわりがある山小屋です。
食事は昔から変わらないカレーライス。夜はランプの灯り。
そんな懐かしい昔ながらの山小屋が、こだわってワインを選びました。

地元山梨を中心とした日本ワインを数量限定で販売します。
7月からシーズン終わりまで、毎月違うワインをご紹介します。

生産者のこだわりや、優しさが見える丁寧に作られたワインを選びました。
たくさんの数は、ご用意できませんが、小屋に訪れる登山者の皆様で、
ゆっくりと味わって欲しいワインです。

小屋自慢の庭や、炬燵のある談話室で、夜はランプの灯りを囲みながら
その土地の自然の恵みと丁寧な仕事によって作られた日本ワインを
ぜひお楽しみください。

鳳凰小屋の想い

まだ雪に覆われた山小屋、ランプの灯りの下、こんな話で盛り上がった…

「ワイン置いてみようよ」ドッと会話が飛び交う中、皆の笑い声が少し遠くなる感覚を感じた。
僕の頭の中で、ある一枚の光景が浮かんできたからだ。

鳳凰山より迎える甲府盆地の朝。
釜無川が金色に輝き、霧のかかる盆地を縦断する静かな朝。
盆地を見下ろすと急に山梨に居る実感が沸いてくる。
普段、山小屋にいても山梨を感じることは少ない。
そんな淋しい気持ちもあった。

今回、鳳凰小屋で地元山梨の日本ワインを販売するにあたり、
小屋の自慢の庭や炬燵のある談話室で、のんびりと少しでも山梨を感じて欲しい!

山からの一滴が大地へと繋がる。
そんな恵みを丁寧に利用して素晴らしい物を作っている方々が
山梨にいることを少しでも感じて頂ければ幸いです。

鳳凰小屋

日本ワインへの想い

鳳凰小屋で「ワインを売りたい」突然の提案にとても驚きました。
でも数秒後には、甲州盆地の風景、そこで作っている葡萄、
小屋でワインを飲む人達の楽しそうな顔が浮かび、
小屋のために選ぶワインを想像することができました。

今回選んだワインは、山梨産の葡萄を使用し作られたワイン。
生産者達の想いが見える日本ワインです。

現在、日本のワインに関する法律は緩く、ヨーロッパのように規制が明確ではありません。
海外の葡萄果汁を輸入して作っても、海外のワインと日本で作ったワインを混ぜても、
国産ワインと表記できてしまいます。その中で日本の葡萄100%で作られているワインは、
日本で売られているワインのだいたい4%くらいしかないそうです。

純粋な日本ワインと生産者の想いを多くの方々に知ってもらいたい。
日本にはこんなにおいしいワインがたくさんあることを
山梨の土を踏み自然を感じながら日本ワインの美味しさを味わってもらえたら嬉しい。
そんな想いで、大好きな日本ワインを選びました。

ソムリエ / 三浦希美

カフェやワインバーで5年働き、ワインの魅力に取り付かれる。2011年ソムリエ試験に合格。
現在はBUCHIでサービス。自然派ワインと日本ワインが大好き。

BUCHI 東京都渋谷区神泉町9−7 野本ビル1F &B1F
http://www.to-vi.jp/buchi/

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